こんにちは。
名古屋駅前ファースト歯科・矯正歯科、院長の竜です。
「インプラントにした人の老後は悲惨だ」という話を聞いたことはありませんか?
確かに、年月が経つとメンテナンスや再治療の問題が出てくるケースもあります。
しかし実際には、適切なケアと正しい選択で、インプラントは老後も安心して使える治療法です。
この記事では、まず“悲惨だ”と言われる理由を5つ挙げたうえで、逆に老後におけるインプラントのメリット、そして対策・注意点までをまとめてお伝えします。
目次
“悲惨”と言われる5つの理由
以下は、インプラント治療を受けた方に対して「老後に問題が起こるかもしれない」と言われる主な理由です。
インプラント周囲炎のリスクが高まる
インプラント周囲炎とは、インプラント周辺の歯茎や骨が歯周病菌に侵されて炎症を起こし、最悪の場合は顎骨が溶ける状態を指します。
年をとると唾液量が減ったり、健康状態が不安定になったりするため、歯周病リスクが上がる傾向があります。
また、日本人の年齢別歯周病罹患率のデータによれば、加齢とともに罹患率は高くなるという傾向があります。
病気や身体の衰えでメンテナンスが難しくなる
日々の丁寧な歯磨き・定期チェックや歯石除去など、インプラントの健康を守るメンテナンスは非常に重要です。
しかし高齢になると、要介護状態、認知症、身体の動きの制限などで、歯科に通うこと自体が難しくなることがあります。
これにより、適切なケアができなくなってしまうリスクがあります。
顎骨の強度・安定性が低下する
インプラントは顎骨に人工歯根を埋め込む治療法なので、骨の厚みや強度が非常に重要です。
加齢とともに骨密度は徐々に低下し、顎骨が萎縮したり吸収されたりすることがあります。
そうなると、インプラントの支持力が弱くなり、不安定になる可能性があります。
高額な治療費が老後の負担になる
インプラントは自由診療が基本であり、保険適用外となることがほとんどです。
元の記事では1本あたり 40~70万円程度かかることもあると示されています。
老後の収入が制限されている時期に、このような出費が重なると、資金的な負担感が増すかもしれません。
再治療・修復の難易度が上がる
インプラントも永遠ではなく、トラブルが起これば撤去や再治療が必要になることがあります。
高齢者になると手術のリスク、回復力の低下、合併症の可能性などが高まるため、再治療や除去手術の難易度が上がると考えられます。
それでも知っておきたい、インプラントの老後におけるメリット
「悲惨説」が語られやすいのは確かですが、一方で、インプラントには老後を豊かにする可能性もたくさんあります。
着脱の手間がない
インプラントは顎骨に直接埋め込む方式のため、一度装着すれば取り外しは不要です。
入れ歯のように毎日取り外して洗浄する必要がなく、使いやすさがあります。
見た目・自信の向上
見た目が天然歯に近く、口元への自信を保ちやすいというメリットがあります。
年齢を重ねると「入れ歯の見た目が気になる」と感じる方も多いため、この点は精神的な安心につながります。
しっかり噛めて食事を楽しめる
インプラントは噛む力が比較的強く、硬いものや粘り気のある食べ物もそれなりに扱いやすくなります。
食材の選択肢が広がることは、食事を通じた生活の楽しみを保つうえで大きな利点です。
認知症予防への可能性
よく噛むことは脳への刺激となり、血流促進や脳機能維持に寄与すると言われています。
実際に、歯を失って何も補わない状態だと認知症リスクが高くなるという報告もあります。
インプラントはその補完手段の一つになり得ます。
インプラント治療を成功させるためのポイント(老後も見据えて)
老後のトラブルを減らし、より安心して使い続けるためには、以下のポイントが重要です。
適切な診査とプランニング
骨量・骨質、顎の形、全身疾患の有無などを十分に評価し、最適な設計を行うこと。
骨造成技術の併用
骨が足りない場合は GBR(再生療法)、ソケットリフト、サイナスリフトなど骨造成を併用することで、将来の骨吸収リスクに備える。
日々のセルフケアと定期検診
メンテナンスを怠らないことが最も重要です。口腔清掃をしっかり行い、定期的に歯科でチェック・クリーニングを受けること。
健康管理と生活習慣の見直し
糖尿病・骨粗鬆症などの全身疾患、喫煙・飲酒習慣などは口腔環境に悪影響を及ぼします。全身の健康管理も、インプラントの長期維持には欠かせません。
自己ケアができなくなった場合の対処法
インプラントは「日々の歯磨き」や「定期的なクリーニング」が長持ちのカギですが、老後に体が思うように動かなくなったり、介護を受けるようになった場合には自己ケアが難しくなることがあります。
そのようなときに備えて、以下の対策が考えられます。
家族や介護者にケアを依頼する
歯ブラシやタフトブラシ、口腔ケア用のスポンジなどを使って、介護者が代わりに清掃を行う方法があります。
介護施設でも口腔ケアは重要視されており、スタッフによるケアの依頼も可能です。
訪問歯科を利用する
通院が難しくなった場合でも、歯科医や歯科衛生士が自宅や施設に来てメンテナンスを行う「訪問歯科診療」を利用できます。
定期的にチェックしてもらうことで、インプラント周囲炎やトラブルの早期発見が可能です。
ケアが簡単な設計にする
将来を見据えて、シンプルな構造の上部構造(かぶせ物) を選んでおくことも有効です。
複雑な形態や清掃が難しい設計よりも、ブラシが届きやすく掃除しやすい設計を選ぶことで、介護者や訪問歯科による清掃もしやすくなります。
他の補綴物に切り替える選択肢
もし維持が難しくなった場合は、インプラントを撤去して入れ歯に切り替えるという方法もあります。
「インプラント=一生同じまま」ではなく、ライフステージに合わせて柔軟に治療方法を変えることが大切です。
まとめ
「老後が悲惨になる」という表現はセンセーショナルかもしれませんが、インプラント治療には確かに注意すべき点があります。
しかし、適切な診断・治療・ケアを行えば、インプラントは高齢になっても機能性・見た目・快適性を得られる選択肢です。
老後も安心して使えるインプラントを目指すなら、日々のメンテナンスを欠かさず、骨量・全身状態を見据えたプランを立てることが鍵となります。
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